認知行動療法を学ぼう世界の大学と病院を歩く丹野研究室の紹介駒場の授業
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◆2007アメリカ認知行動療法学会(ABCT)フィラデルフィア 丹野義彦

 2007年にフィラデルフィアで開かれた第41回アメリカ認知行動療法学会(ABCT)に出席した。認知療法の発祥の地であり、地元フィラデルフィアの認知療法の大家が生き生きと参加していた。米国における認知行動療法の最前線を報告しておきたい

1.どんな学会が、いつ、どこで開かれるか。


学会:第41回アメリカ認知行動療法学会(ABCT)
会期:2007年11月15日~18日    
会場:フィラデルフィアのマリオット・ホテルおよびコンベンション・センター
 昨年の第40回大会は、シカゴで開かれた。40周年記念ということもあり、いろいろなイベントなど盛大に開かれた。今年の第41回大会は、認知療法の地元フィラデルフィアで開かれた。2001年以来6年ぶりのフィラデルフィア大会である。
 私にとっては、ABCTは2年ぶりの参加である。2002年リノ大会、2003年ボストン大会、2004年ニューオーリンズ大会と続けて参加できたが、2005年ワシントン大会と2006年シカゴ大会は参加できなかった。とくに、2006年シカゴ大会は、飛行機のチケットもホテルも予約したのだが、直前になって母の葬儀があり、腰痛も重なって行けなかった。今回のフィラデルフィア大会はぜひ参加したかったので、願いがかなってうれしい。

2.どんな領域の研究者が参加するか、どんな雰囲気の学会か。

 プログラム・ブックのはじめに、ABCTの目的が明確にうたってある。「この大会は、科学者・実践家モデルにもとづいてデザインされている。ABCTのミッションは、臨床実践の科学的な基礎を固めることである」。発表者の大多数は「臨床科学者」であり、「エビデンスにもとづく実践」アプローチをとっている、と明言している。この宣言は、2005年の39回大会(ワシントンDC)からプログラム・ブックに掲載されるようになった。別の言い方をすれば、ABCTは、「なぜ?」と「いかに?」の問いの両方を扱うが、シンポジウムやパネルディスカッションは、「なぜ?」の部分を扱うのに対し、ワークショップやマスター・クリニシャン・セミナーなどは「いかに?」の部分を扱う。
 米国の国内学会とはいうものの,イギリスやオーストラリアなど多くの国から出席者がある国際的な学会である。木曜日がワークショップ,金曜から日曜日までが大会である。交通と宿泊の便を考えて大きなホテルで開かれる。会員はホテルに宿泊し、4日間缶詰になって学会に参加する。

3.学会の規模はどれくらいか。 何人くらい参加するか。

 今回の大会参加者は3000名ほどであろう。日本心理学会大会くらいの大きな学会ということができる。
 ABCTの会員数は、毎年のプログラム・ブックによると、以下の通りである。
  2003年 4000名
  2004年 4300名
  2005年 4500名
 2006年と2007年についてはプログラムに書いていないが、「2008年には5200名をめざす」と書いてある。つまり、毎年200名ずつ着実に増えているということである。イギリスのBABCTとほぼ同じ会員数である。

4.どんな学術プログラムがあるか、その内容で印象に残ったことは。

a)シンポジウムなど

 今回の大会テーマは「基礎的研究に戻る:最近の科学的知見にもとづいて臨床的介入を発展させる」というものであった。
 この大会テーマと関連するのか、今年はシンポジウムが非常に多かった。シンポジウムが125本も出ていた。例年シンポジウムは80~90本なので、今年は特に多いことがわかる。若手の台頭が目立つ。若手が企画して、若手が発表するシンポジウムが目立った。有名なベテランをディスカッサント(指定討論者)にして、聴衆を集めている。すべてプログラム委員会の審査をパスしたものである。
 マインドフルネスついてのセッションが16本、やACT(Acceptance & Committment Therapy)についてのセッションが20本あった。これらのテーマは大会の焦点のひとつであった。
 この余波として、今回の大会では、「反芻(rumination)」というテーマが焦点となった。これについてのセッションが9本あった。
 「反芻」の提唱者であるスーザン・ノレン-ホエクセマ(エール大学)の講演もあった。ノレン-ホエクセマは、1991年の論文で、反応スタイル理論を提唱した。これは、「反芻型の自己注目スタイル」は抑うつを強めるのに対し、逆に、「気晴らし型の自己注目スタイル」は抑うつを弱めるというものである。その後、反芻についての研究が進み、とくにマインドフルネスに関連した研究によって、抑うつを強めない反芻(自己省察)があることがわかった。こうした反芻は「自己省察」と呼ばれる。そこで、ノレン-ホエクセマは、反応スタイル理論を改訂した。この人はとてもパワフルな研究者である。
 他にも反芻についてのシンポジウムが数本あった。いずれも、マインドフルネスの立場から、自己省察について研究したものである。
 また、アメリカの政治状況を反映して、イラクやアフガニスタンから帰還した退役軍人についてのセッションがいくつかあった。イラク・アフガニスタンの帰還兵のPTSDの治療やメンタルヘルスについてのセッションがいくつかあった。PTSDの研究は、数年前には、ニューヨークの同時多発テロの影響で、テロの被害者のPTSDがテーマだったのに対し、今年は、イラク・アフガニスタンの帰還兵のPTSDが焦点となっている。世相を反映した変化で面白い。
 また、今年のバージニア工科大学での学生による乱射事件を反映して、「キャンパスにおける暴力への対応」というパネル・ディスカッションも組まれていた。バージニア州立大学のトーマス・オレンディックがモデレーターをしていた。
 私個人としては、カート・サルシンガー(Kurt Salsinger: ホフストラ大学)の講演が興味があった。サルシンガーは、1973年に「統合失調症:行動的側面」という本を書いた。当時、心理学者の書いた統合失調症の研究書は少なかったので、私はそれを読んで、大きな影響を受けた。この人が、今回、ABCTで講演をするとは意外であった。今回の講演タイトルは「行動分析の最近の発展」であり、自分のこれまでの理論や研究をレビューした。臨床の話というよりは、動物実験などを含めた理論的な話であった。行動主義の典型であり、個人的には、なつかしかった。この人の統合失調症論は行動分析が基本だったのだと改めて思い出した。認知心理学の発展によって、統合失調症の認知的側面が解明されるようになり、サルシンガーの時代よりも、科学的理解は大きく進んだ。妄想や幻覚や認知障害の研究や、陽性症状への認知行動療法や認知リハビリテーションなどの技法も開拓された。こうした認知論全盛の時代においては、統合失調症の行動分析論はやや古くなってしまった。アメリカでは、どんどん研究も進み、つねに第一線にいるのは難しいことなのだと思った。

b)ワークショップなど
 ワークショップは、23本開かれた。バーロー、ジュディス・ベック、ネズ夫妻、リバーマン、リーヒーなどが出していた。臨床介入トレーニングは、4本開かれ、ヘイズ、シーガル、ソコル、オレンディクが出していた。ほかにも、マスター・クリニシャン・セミナー、インスティチュート、方法論統計セミナーなどの臨床家向けプログラムが用意されていた。

c)会長講演
 会長講演は、レイモンド・デジサッピ(Raymond DiGiuseppe: セント・ジョンズ大学教授)がおこなった。
 デジサッピは、2006年~7年のABCT会長をつとめた。地元のフィラデルフィア出身で、ヴィラノーバ大学を出て、ホフストラ大学でPh.Dをとり、アルバート・エリス研究所でポスドクをした。現在は、ニューヨークのセント・ジョンズ大学教授で、心理学科長をつとめている。同時に、アルバート・エリス研究所の教育責任者もつとめている。彼は6冊の本の編集をしており、次のように、いくつかは邦訳もある。
○デジサッピの邦訳著書
Dryden, W. & DiGiuseppe, R. (1990) A primer on rational‐emotive therapy.
(ドライデンW.・デジサッピR.(著) 菅沼憲治(訳) 1997 実践論理療法入門:カウンセリングを学ぶ人のために 岩崎学術出版社)
Waren, S. R., DiGiuseppe, R. & Dryden, W.  A practioner's guide to Rational-Emotive Therapy.
(ワレンS.R.・デジサッピR.・ドライデンW.(著) 菅沼憲治(監訳) 2004 論理療法トレーニング:論理療法士になるために 東京書籍)
 エリスに師事したこともあり、論理情動療法の著書が多い。ニューヨーク在住で妻と4人の子供がいるとか。
 デジサッピの会長講演は、怒り障害(Anger Disorder)についてまとめたものである。デジサッピは、「怒り障害質問紙」を開発したり、この分野の研究に勢力的に取り組んでいる。DSM-Vの第1軸やICD-11において、「怒り障害」を取り上げることを提案している。最近の著書は『怒り障害を理解する』(オクスフォード大学出版社)である。バージニア工科大学での学生による乱射事件など、怒りというテーマは、アメリカの社会では切実であろう。
 デジサッピの講演はパワフルそのものであった。見かけも丸々として、ひげもじゃで、いかにもパワフルである。ジェスチャーも大きく、机を何回もたたいて話す。早口で、よどみなく一時間しゃべりまくった(アメリカのテレビキャスターのよう)。声もでかいし、大声を出したり、急にひそひそ声になったり、自由自在である。アメリカの大学の教授には、こうしたエンターティナーがたくさんいる(ハーバード大学のマクナリーなど)。しゃべり方もパワフルで、機関銃のようにしゃべる。アメリカでよくみられるこうしたスピーチを、私は「機関銃型スピーチ」と呼んでいるが、その典型である。まるで、大統領の演説を聞いているようであった。学会の講演というイメージで聞いていたら、度肝を抜かれた。アメリカの学会に出るといつも感じるが、アメリカの心理学者は何て元気なんだろう。それにくらべて、日本の心理学者は何と元気がなく、無気力なのだろう。社会的なパワーがまるで違う。日本にはこういう大統領のような心理学者はいないが、政治家も必要ではなかろうか。賛否両論はあるのだろうが、日本の心理学も、こうしたパワーをつけていかないと、ますます停滞するばかりではなかろうか。

5.大会プログラムにはどのようなものがあるか。

a)初参加者のオリエンテーション
 初日の朝7:30~9:00までと、2日目の8:00~9:00までは、初参加者に対するオリエンテーションがおこなわれる。初めて参加する人に対して、コーヒーを飲みながら、マンツーマンで、大会について説明するという。プログラム・ブックの読み方や、参加プログラムの選び方、人的ネットワークの作り方のコツなどを話すという。ABCTのメンバー委員会の議長と、学生メンバー委員会の議長らがおこなう。日本の学会でも、こうしたことをした方がよいのではなかろうか。私はこのオリエンテーションを覗いてみようして、8時に会場に行ったが、大会登録で時間がかかって、結局、出られなかった。

b)SIGミーティング
 ABCTには、30以上のSIG(Special Interest Group:特別関心グループ)がある。SIGのミーティングは、初日の夕方におこなわれる大きな催しである。大きな会場に人がいっぱい出ている。ポスター発表をする学術プログラムであるが、ワインを飲みながら自由に議論している。「行動療法・行動研究におけるアジア系アメリカ人の問題」というテーマのSIGに行くと、日本人の参加者がいることが多い。このSIGのリーダーをしているのは、フィラデルフィア・オステオパシー医学カレッジ(PCOM)の心理学科準教授のスズキ・タカコ先生である。

c)学会の授賞式
 学会の授賞式は、その学会の主要な研究者・臨床家について知ることができるので、たいへん有益である。
 訓練プログラム賞(Outstanding Traineng Program)を受賞したのは、ニューヨークのホフストラ大学である。ホフストラ大学を代表して、ミッチェル・シェアー教授が受賞のあいさつをした。そのスピーチの中で、日本の松見淳子先生のことに言及した。「Junko Matsumiもわれわれの大学のメンバーで、現在は日本にいる」と言っていた。すごい先生が日本にいるのだなあと、改めて感心し、たいへんうれしくなった。
 研究者賞(Outstanding Researcher)を受賞したのは、トマス・ボーコベック(ペンシルバニア州立大学)である。ボーコベックは、心配(worry)や全般性不安障害(GAD)の研究のパイオニアとして世界的に著名である。こういう晴れがましい式は苦手のようで、小さな声で冗談を言って、壇をおりた。ペンシルバニア州立大学の若い院生が大挙して来ていて、大騒ぎをしていた。
 なお、余談だが、ボーコベックとは、2006年8月にパリで開かれたEABCTで一度あいさつをしたことがある。その年の11月に、東京大学の教養教育開発機構による視察旅行で、ペンシルバニア州立大学を訪れることになり、その時にボーコベック先生を訪ねたいので、前もってあいさつしておいたのである。ちょうどその年に、イギリスのケント大学心理学講師のストーバー氏が来日して、駒場に滞在し、完全主義についての研究をおこなった。そのストーバー氏が、ポスドク研究員として、ペンシルバニア州立大学のボーコベックのもとで研究した。そのストーバー氏に、ボーコベックを紹介してもらったのである。ところが、11月のペンシルバニア州立大学訪問とシカゴでのABCT参加は、直前になって母の葬儀があり、腰痛も重なり、結局キャンセルとなってしまった。ボーコベック先生を訪問することもできず、たいへん残念であった。
 ライフタイム達成賞(生涯功労賞)を受賞したのは、ヘイズ(ネバダ大学)である。ヘイズは今は髪が薄いが、髪がふさふさだった昔の写真が出て、会場は大受け。
 こういう晴れがましい受賞式はアメリカ人は大好きである。一種のお祭りである。毎年盛大にやってる。取れればうれしいし、若手も活躍しようという気にもなるだろう。日本だと、賞というものは、差をつけることなので、かえってマイナスに働いて、足を引っぱってしまうのかもしれない。日本では、授賞式も地味だ。

d)認知療法アカデミーの授賞式(ベックとクラークとパデスキーの対談)

 ABCTの学会の授賞式が終わると、すぐに別室で、認知療法アカデミーのアーロン・ベック賞の授賞式があった。
 認知療法アカデミーとは、アーロン・ベックが中心となり、認知療法の技能の資格を与えるために作った団体である。アカデミーのロゴマークは、ギリシア神殿の柱をかたどったものである。
 私たちも、日本で、2006年に東京認知行動療法アカデミー(久保木富房学院長、貝谷久宣事務局長、丹野教務委員長)をたちあげたが、そのモデルとなったのは、ベックの認知療法アカデミーである。
 認知療法アカデミーは、毎年アーロン・ベック賞を授与しているが、今年はクリスティン・パデスキー(カリフォルニア大学)が受賞した。その授賞式は、ABCTの正式のプログラムには載っていないが、式の案内状がプログラム・ブックに入っていた。認知療法だけの学会というものはないので、フィラデルフィアで開かれたABCTを利用して、授賞式をおこなったようだ。授賞式では、ベックとパデスキーの対談があった。
 非常に驚いたことに、イギリスのデイビッド・M・クラーク(ロンドン大学精神医学研究所教授)が来ていた。クラークは、ワークショップを開くようなこともなく、わざわざこの授章式のためにイギリスから来たようだ。サプライズであった。ベックとパデスキーの対談の中に、クラークが加わり、鼎談となった。クラークとベックが同じ壇上で話すのが聴けたのは、たいへんうれしいことであった。
 クラークが来日した2006年に、クラークから直接聞いたことだが、ベックがペンシルバニア大学医学部精神科の教授を退官する時、当時オクスフォード大学にいたクラークが、その後任として呼ばれたということである。ベックは、クラークを自分の後継者として見ていたわけであり、彼を高く評価していることがわかる。しかし、当時は、クラークは結婚して子供が生まれたばかりで、オクスフォードを移るつもりはなかった。そのクラークがフィラデルフィアに呼ばれてベックと対談しているのだから感慨深いものがある。

6.有名な研究者でどんな人が参加するか。

 認知療法の発祥の地フィラデルフィアでの大会であるから、地元の認知行動療法家たちが生き生きと参加していた。ベック親娘、フリーマン、フォア、ネズ夫妻、ハイムバーグ、アロイなど、認知行動療法の大家がいかにフィラデルフィアに集中しているかを再認識した。
 他に、出席した顔触れは,前述のイギリスのデイビッド・M・クラーク(ロンドン大学精神医学研究所教授)、デイビッド・バーロウ(ボストン大学)、トーマス・ボーコベック(ペンシルバニア州立大学)、クリスティン・パデスキー(カリフォルニア大学)などである。アメリカのビッグネームはほとんど参加している。

7.日本から誰が参加していたか。

 日本人は、私も含めて15名程度であった。北海道医療大学の坂野雄二先生が、研究室の大学院生とともに参加していた。ネバダ大学に留学中の無藤崇先生(同志社大学)や宮崎大学の佐藤寛先生などが参加していた。テキサス大学の増田明彦先生も出席してシンポジウムで発表していた。

8.発表申し込みの〆切はいつか、大会参加費はいくらか。

 ポスターの発表申込締め切りは、2007年2月頃である。
 大会参加費は、会員は、事前登録が215ドル、当日登録が260ドルである。非会員は、事前登録が415ドル、当日登録が455ドルである。学生非会員は、事前登録が105ドル、当日登録が135ドルである。

9.次回の学会はいつどこで開かれるか。

 ABCTの最近の開催地は以下のとおりである。
 2001年 フィラデルフィア
 2002年 リノ
 2003年 ボストン
 2004年 ニューオーリンズ
 2005年 ワシントンDC
 2006年 シカゴ
 2007年 フィラデルフィア
 2008年 フロリダ州オーランド スワン&ドルフィン・ホテル(2008年 11月13-16日)
 2009年 ニューヨーク マリオット・マーキス・ホテル (2009年 11月19-22日)
 2010年 サンフランシスコ ヒルトン・ホテル  (2010年 11月18-21日)
 ちなみに、日本人の参加者は、リノ大会(2002年)では3名,ボストン大会(2003年)では15名、ニューオーリンズ大会(2004年)では30名、ワシントンDC大会(2005年)は約20名、フィラデルフィア大会(2007年)は約15名であった。
 来年、2008年はフロリダのオーランドで開催される。オーランドは、ディズニー・ワールドのある都市として有名である。会場のスワン&ドルフィン・ホテルは、ディズニー・ワールドの真ん中にある。ABCTは、ついにディズニーランドの中で開かれることになった。40周年を経てABCTも一休みしようということなのか、新たな会員を集める手段なのか、大きな会場が予約できなかったためか、いずれにしても、学会がテーマパークの中で開かれるというのは初めてのことではなかろうか。ABCTは、学者によるアカデミックな学会というよりは、プロの臨床家による実践的な会議・研修会という色彩が強い。とすれば、禁欲的に大学で学会を開くのではなく、気晴らしとしてディズニーランドで会議を開くということはむしろ現実的なのかもしれない。一時、日本の大学のレジャーランド化がもてはやされたことがあったが、これからは学会のジャーランド化が始まるのだろうか。オーランド大会は学会の歴史に残る大会となるだろう。

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